弘治5(1492)年刊
正統11年(世宗28年、西暦1446年)に訓民正音(ハングル)が公布されて間もない弘治5年(成宗23年、西暦1492年)に、 朝鮮人のための日本語学習書として刊行された書物。
天下の孤本であり、 朝鮮にも現存していない。
前半は日本の文字の説明で、 4種類の仮名(平仮名・片仮名・真仮名2種)による「いろは」47字、 変体仮名33字、 および書簡文で多用される漢字13字の一覧である。 平仮名・変体仮名・漢字にはハングルで読みが付されており、 当時の日本語の音声を知ることができる。
後半は4通(往復2組)の書簡文例が収められている。
伊路波

伊路波
イロハ